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いつか手が離れるときのために
家を訪れたお客の前で、「この子はちっとも勉強しないんです。何か言ってやってください。」とか「テレビゲームばっかりしていて、困るんだ。」などと、本人のいるところでわざわざ言う親は、謙遜のつもりかもしれないし、自分に同情して欲しいのかもしれないけれど、結構子どもの心を傷つけるものです。

もしも、「でも母親の私を気にかけてくれるんですよ。」とか、「この子は足し算が得意なんです。」などと、その子の良い性格や能力の芽を見つけてあげて、そのことについて一言でも二言でもほめるなら、子どもは本当に嬉しいのです。

日本人は文化的に、他人に身内のことをほめるのはけっこう難しいので、子どもに直接言ってあげても良いでしょう。ただ、人前で「うちの子はダメ雄(ダメ子)で。」と言うことだけは止めたいものです。

私の父は、私にはかなり厳しいことを言った人でしたが、他人の前で私のことを悪く言ったことはなかったと思います。もっとも、人前で良く言ってくれたこともまずありませんでしたが、ただ一度だけあったのです。

私は小学4年生のころ、厚紙で模型の家を作り、電池をつないで豆電球で照らすことにしました。すると、父が(めずらしく)、材料を買いに近所の店まで一緒に行ってくれたのです。そうしてどういう風の吹き回しか、店の主人に、我が子が電池や豆電球を使った工作に取り組もうとしていることを自慢気に話したのです。

その瞬間、「そうだ、ぼくは電気のことが大好きなのだ」、とまさに頭の中に電球が光り輝いて、電気が好き、という言葉が刷り込まれたかのようでした。それ以来、本業にはならなかったものの、電気に関することへの興味・関心が失せたことは一度もありません。還暦を過ぎた今でもそうです。

もしそのとき父が、「だが、作りかたは雑で。」などと付け加えたら(注:小学4年生のやることにプロ級の質を期待すること自体がおかしい。しかし私には直接、よくそう言っていた)、多分、今、我が家や実家は、電気器具の修理代や買い替え費用が馬鹿にならない額になっているだろうと思います。それを考えると、あの自慢のほめことばは、私と我が一族にとっての素晴らしい先行投資だったのです。

ちなみに、電球一つ取り替えるのにも大騒ぎしていた父は晩年、私の趣味の電気器具修理に一言も苦言を呈さなくなりました。あのときだけでなく、父がもっとほかのことでもほめてくれていたら、10年20年後には、実家は、その結果としての恩恵にかなり浴することができたのではないかと思います。子どもほめて損することはありません。

親のほめ言葉は、子どもの精神安定に絶対に不可欠です。また、子どもの将来の進路の選択の幅を広げてあげることにもなる、ということも確かなのです。そればかりではありません。親にほめられて育った子どもは、おとなになったときに、自分に対する周りからの批評や評価による心の浮き沈みの幅が小さいので、たとえ落ち込んでも早く回復して前向きに歩み出せる、とはよく言われていることです。ほめること。それは、こどもが親を離れてひとり立ちするためにほんとうに大切なことなのです。

付録:
おとなになって、「自分は親からほめられたことがない。だから今の自分はだめなのだ。」などとひがんだり親を恨んだりしてもはじまりません、むしろ、今こそ、「あなたはわたしの目には尊い存在です」、とおっしゃってくださり、あなたに平安をあたえよう、とおっしゃっている神様とそのお言葉に信頼すべきです。

そうして、信仰を守り通したクリスチャンが天の御国へ入ったとき、「よくやった。良い忠実なしもべだ。(マタイ25:21)」という最高のほめことばを主が必ずあなたにもかけてくださことを楽しみにしていましょう。

<<神のみ言葉の真理は人に希望と励ましを与えます。BBN聖書学院の「20000 クリチャン・ライフと聖書」講座の各コースは、聖書のみことばに思いをめぐらして真理を知り、それを実人生に適用してゆくことの大切さを学びます。>>

担当   Hitoshi Shinoda    記載日  11/9/2011 4:39 PM
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