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救いのための悔い改め

 

第9章

悔い改めと救い

 

I. 改善とは違います。

 

 悔い改めとは、完全に心の内的な出来事です。多くの人にとって、それは自分の罪から遠ざかることを意味していますが、これは単なる改善です。また、悔い改めは、何かをすることではありません。人が自分の罪から離れることもできますが、それでもクリスチャンではないのです。

 

II. 懺悔とは違います。

 

 懺悔とは、罪を悲しむ行為です。いろいろな宗教で、自分の罪を取り除くことを願って、多くの人々がざんげと呼ばれることをたくさんします。犠牲をささげたり、苦行をしたり、指導者に祈ってもらうためにお金をささげます。また、自分自身で長い間祈ったり、数珠をもって祈祷を繰り返したり、ざんげ室に入って自分の罪を告白したり、宗教的儀式に参加します。

 

III. 後悔とは違います。

 

 悔い改めは、罪を悲しんで赦しを請う感情ではないことを確認しました。牢獄にいる多くの人々は、自分のしたことを悲しみますが、その犯罪を消し去ることはできません。本当の悔い改めは、罪に対する悲しみを確かに含んではいますが、罪に対する悲しみは悔い改めではなく、悔い改めに導くものにすぎないのです。「神のみこころに添った悲しみは、悔いのない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします」(2コリント7:10)。

 

IV. 思いの変化ではなく、心の変化です。

 

 本当の悔い改めとは、心の変化であり、行ないを変えるものです。しかし、心を変えないでも、行ないを変えることができることも覚えておきましょう。マタイ21:28-29は、その良い例です。人が救われる前には、罪や自我や神やイエス・キリストを含めた多くのことについて心の変化がなければなりません。実際、悔い改めとは、神様と反対側に立っていた「古い自分」が神様の側に身を置くことなのです。

 

V. 神の働きです。

 

 悔い改めとは、罪の重荷のために救い主が必要であるということを、神が私たちに深く示されることです。そして、その神からの示しを通して、神が私たちの良心に働きかけてくださり、救いを選択しなければならないと私たちが決断するのです。神様に従うか、あるいは今まで通りの道を進むか、決断します。方向を変えるためには、悔い改めて、救ってくださるように主を呼び求めるのです。この決断の結果、心が変えられ、私たちと神様の関係が変わります。4つの変化によって、悔い改めが明らかになります:知的変化、感情の変化、意志の変化、そして行動の変化です。

 

 人生という道を歩いている時、迷い、混乱し、正しい方向を探している人は、本当の悔い改めのよい例です。そのようなとき、突然注意を引くものに出くわします。神の言葉を聞くと、その人は立ち止まり、自分が間違った道を進んでいることに気づきます。選択はその人次第です。このまま進むか、向きを変えるか。悔い改めとは、向きを変えて、反対方向に進むことです。神様の道を進む決断をすることになります。

 

 

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